豊かなくらし 10月号より
悪質商法を支えるクレジット 〜 苦情相談の8割が契約書型信販です
悪質商法にクレジットが利用されるため被害が高額化・深刻化する中、来年の通常国会で割賦販売法の改正が予定され
ています。
クレジットはとても便利で、現代社会では欠かせないものです。しかし、落とし穴もあります。悪質商法に利用されたり、高額な
商品をクレジットで次々と購入させられ生活破綻を招くなど、大きな社会問題を引き起こしています。これらの被害は、私たちが
日常使っているカードではなく、訪問販売などで利用される契約書型(個品式)に集中しています。取引高では2割程度に過ぎ
ないのに、苦情相談の実に8割が契約書型によるものです。ここに実効的に網をかぶせる法改正をしなければ、被害は止まらず、
クレジットシステム全体の社会的信用をも低下させることになってしまいます。
納得できません! 詐欺にあっても支払った代金が取り戻せないなんて
巧妙さを増す悪質商法。もはや他人ごとではなく、誰もが被害にあう可能性があります。
しかし、現行法では、詐欺的商法等で契約が無効・取消になっても、クレジット代金に関しては「これからは払いません」とは
主張できますが、「今まで払った分を返してください」とは言えません。取り戻すためには、裁判をおこし、クレジット会社の過失
責任を消費者が立証する必要があります。裁判の手間や費用を考えると、泣き寝入りするしかありません。
被害者を救済するためには、既払金返還についても、クレジット会社が販売業者とともに共同して
責任を負うことを法律に明記することが必要です。
生活破綻・多重債務に直結する過剰与信 〜 高齢者や若者がターゲットに
現行法では、支払い能力を超えたクレジット契約(過剰与信)の防止も、訓示規定でしかなく、違反しても(違反かど
うかの判断基準もない)何ら罰則がないのが現状です。
具体的な過剰与信基準を定め、違反した場合は行政処分や民事責任(請求権制限)を規定し実効性があるもの
にしなければ、多重債務問題はなくなりません。
●
悪徳商法を追放し安心して利用できるクレジット制度にするために、全国労福協では来年の通常国会で改正さ
れる割賦販売法を改善する署名活動に取り組んでいます。団体、個人を問わずぜひご協力をお願いします。
大津地区労福協今年も“大津祭り”に参加!
去る10月7日(日)歴史ある優雅な“大津祭り”が、大津駅前の天孫神社を中心に行われました。
朝から曇り空で、雨も心配されましたが、秋の柔らかな日差しがさす中、午前九時に祭りがスタート
しました。
当日は、大津地区労福協から13単組45名が「孔明祈水山」と「源氏山」の二基の曳山を
担当しました。
まず「孔明祈水山」は1694年に創建され、三国志の名軍師諸葛孔明が敵を押し流し給えと水神に祈り、
曹操軍に大勝利をした故事にちなんだカラクリが特徴で、もうひとつの「源氏山」は1718年に創建され、
石山寺にて十二単衣を着た紫式部が、想いをめぐらしながら筆を動かすと、石山をかたどった岩の中か
ら、源氏物語に出てくる潮汲み馬、漁師船、御所車が舞台に現れては消えていく、廻り舞台の原型とも
いわれている我が国最古のカラクリが特徴で、俗に「紫式部山」とも呼ばれています。このほか
“大津祭り”には、総勢13基の曳山が巡行しますが、各曳山のカラクリは、一流の細工師による精巧な
作りで、日本芸能史上においても注目されている逸品で、中国の故事や能・狂言を題材にしたカラクリ
を披露しながら市内を巡行し、大勢の見物客の目を引きつけていました。
この“大津祭り”は、湖国三大祭のひとつで、江戸時代はじめから続く伝統のあるお祭りです。この
伝統を守り
伝えていくために、これからも大津地区労福協として協力していきたいと思います。
(大津地区労福協事務局長 辻)
